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日本料理の食卓作法Ⅰ-C

<共通のマナー・プロトコールについて>

①「マナー」とは何か→「ルール」では無く「思いやり」
豪華絢爛なフランス料理の晩餐会、テーブルの上にはすばらしい輝きの銀製品―。
でも、なぜシルバーなのでしょう?

それは当時、銀製品は毒に反応して色を変える、と信じられていたからです。
ワインを飲むゴブレットから、茶器、ナイフ、フォークすべてが、毒殺防止のために銀製品で作られ、正式の晩餐で使われました。
優雅な輝きを放つシルバーも、貴金属だからと言うことではなく、こんな理由で使われるようになったのですね。
  
食事を共にすると言うことは、相手との親睦を深めるということです。
昨日までの敵と、交渉をしたり和睦を結ぶためにする大切な会食で、相手に不快な思いをさせては何にもなりません。
テーブルマナーは、そんな切実な「思いやり」(←そんな可愛いものか?)から始まったのです。

②会食に出かける時に考えること
【到着時間】
会場に何時頃到着したら良いか、悩んだことはありませんか?
あくまでも目安ですが、男性なら15分前、女性なら20分前には到着するように出かけると良いでしょう。

前もってトイレに行ったり、お化粧を直したり、身だしなみをチェックしたりするのに、それくらいの時間は必要ですが、受付などがある場合は、それに5~10分プラスして考えると良いでしょう。

あまり早くから行って手持ち無沙汰になるのもイヤだな…と思う人もいるでしょうし、確かに1時間も前から待ち構えている必要は無いのですが、それでも遅刻は感心できません。
「どうせ時間通りには始まらないから、ちょうど開宴の時間でいいか」と、わざとゆっくりめに来る人も居ますが、それはちょっと困りもの、ですね―。

大人数の会合は、なかなか全員が揃うまでが大変なのは事実ですが、出席するひとりひとりの気持ちが大切だと思うのです。

「どうせ始まらないから」とか「大人数だから自分くらい」とか、つい考えがちですが、それがもしも5人のうち2人いたら、30人では12人、50人では20人、100人では40人にもなってしまいます。
それでは、定刻に始まらないのもうなずけますね。

「どうせ…」と思って遅刻する人は、きっと他の人が遅れたせいで待たされた、イヤな経験があるのでしょう。
でも、それでしたらなおさら、「自分がされてイヤなことは、他人にしない」と言うことを思い出してみてください。

イヤなことの連鎖は、どこかで切るべきです。
定刻に始められるよう、間に合うように集合している人たちのため、そして自分自身のためにも、ぜひ時間は守っていただきたいと思います。

レストランに食事の予約をした場合はどうでしょう?
こちらも、あまり早くから待ち構えている必要はありませんが、出来れば予約時間の10分前にはお店に到着しているように心がけましょう。
お客様をご招待しているホスト側なら、30分前には到着して、会場や各手配の確認をしておくべきです。

何かの事情で遅れる場合は、なるべく早く連絡を入れるのがマナーです。
席を押さえるのは、もちろんお客様の権利ですが、外国のレストランなどでは、連絡無しに予約時間から遅れた場合、たった数分でも自動的にキャンセルとなり、その席は他のお客様のものとなってしまいます。
お客様が自分で権利の放棄をした、と見なされるからですね。

和洋中のどんなお店でも、料理の食べごろを考え、お客様が来店される時間に合わせて、食材の準備、下ごしらえをしています。
せっかくの料理を最高の状態で食べるためにも、自分からそのチャンスを捨てることはありませんよね。

権利には、かならず責任と義務がつきものです。
それをきちんとわきまえて行動できること、それが大人のマナーの一つだと思います。
意外に出来そうで出来ない「時間を守る」ということ、ぜひ見直してみることをおすすめします。

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