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がんばる!コンパニオン

拙家の白梅が、三分咲きとなりました。
ここしばらく暖かい日が続いたのですが、明日からは3~4日また寒気が来るとか…。
「三寒四温」を肌で感じる毎日ですが、一雨ごとに、確実に春がやってきています―。

今月は年度末、異動の時期ですね―。
ウチでも、送別会のご予約をいろいろいただいていますが、コンパニオンさんを手配することが、年末についで多い時期でもあります。

「コンパニオン」
この単語で、みなさんはどんなことを思いつかれますでしょうか。
ホテルの立食パーティーで見かける、白いブラウスに黒のロングスカート姿の女性達?
大きな展示会場で新商品のPRに努める、コスチューム姿の女性達?
温泉ホテルの宴会場に現れる、陽気なホステスさん達?

いろいろな場面で、いろいろなコンパニオンさん達が活躍していますが、ウチでお願いしているのは、いわゆる「酌婦」さんです。
ただし、この単語にはあまり良いイメージが無いため、今はほとんど「コンパニオン」と呼んでいるようですね。
お客様への、飲み物のサービスと話し相手、というのが仕事の中心です。

お客様の中には誤解されている方も多いのですが、元来、日本料理のサービス係である「仲居」は、お客様へお酌をしたり、そばへ座っての話し相手をしたり、ということはありません。
仕事の役割分担がきちっと定められている日本料理の世界では、「仲居」は料理をタイミング良く、間違いなく運ぶ係であり、どちらかというと裏方です。
ですから、主役の「料理」よりも目立ってはいけませんね:笑
注文されたお酒を、部屋へ運んで卓にお持ちしますが、お酌をしたり、一緒に飲んだりということはまずナイのですねぇ…。

お客様は、互いに差しつ差されつ飲んでらっしゃるわけですが、大切なお客様の接待や、幹事役の人達も気を使わず飲みたい!という場合は、コンパニオンの出番となるわけです。
お客様のあいだを上手く取り持ち、聞き上手で話し上手、お酒をほどよく勧めて気分良く過ごしていただく、これがコンパニオンの大切な仕事です。

たいていは2人からの派遣で、ひと座敷は2時間が最低単位です。
延長は、30分刻みのところが多いでしょうか。
花代は、2時間で1人13,000円~18,000円くらいかなぁ…@@
東京ではちょっと考えられませんが、地方ですから、大体こんな相場だと思います。
衣裳はウチの場合だと、ほとんどが和装(付け下げ、小紋)ですが、たまに洋装(スーツ)の時もあります。

お客様の話し相手と、飲み物のサービスをして一緒に飲んだりはしますが、食事をすることはありませんし、仲居を手伝って料理を出したり下げたりすることもありません。
ただ、慣れない新人さんが混ざっていると、上手くお酒も勧められず、話し相手も出来ないので、つい仲居の手伝いを始めてしまうことがあります:笑
こういう時は、仲居の方でもキチンと断らなくてはいけません。
あくまでもコンパニオンの仕事はお客様のお相手ですから、他のことに気をとられないで欲しいのです。

お客様によっては、いろいろとご希望をおっしゃいます。
「とにかく若くて元気な子」と明快な場合もあれば、「あまり若いと話が出来ない。30代後半から40代までで、静かだけどちゃんと話のできる人」と細かくご指定のある場合もあります。

なるべくご指定に沿いたいのですが、そこが難しいところで―:笑
契約しているコンパニオン業者さんに片っ端から電話をかけて、希望にあう人をお願いするワケですが、やはり売れっ子というか、指名率の高いコンパニオンはなかなか押さえられません。
場合によると、新人さんどころか、当日急きょ呼ばれたまったくの素人さんが来たりしますので、びっくり箱よりタチが悪いのです:苦笑

もちろん、そんなことでお客様にご迷惑はかけられませんから、日頃からコンパニオン業者さんとはよく話をするようにしています。
「あそこはちょっとうるさいぞ!」と思われるぐらいでちょうど良いでしょうか―。

お酒もよく売れてお客様もご機嫌で、延長がかかるようなら、もしくは、2次会にも引き続き連れていくようなら、今日のコンパニオンさんは合格点!というところですね♪

ただ、私が女将になってから一度だけ、勘違いをされたお客様がおいでになりました。
料理屋でのコンパニオンは、あくまでもお酒のサービスと話し相手です。
まあ、酒が入りますから、多少は下方向の話が出ることもありますが、それでも話だけで済みますし、コンパニオンさんも乗るところは乗って、うまく流します。

しかし、その時のお客様は、コンパニオンにゲームと言っては無理に酒を飲ませたり、着物を脱ぐように強要したり、抱きついて離れなかったりと、さんざんでした。
いったい、どこの何と勘違いをされているのか、胸元から手を入れたのを拒まれて、「金を払って買っているのだから、それくらいさせろ!」というセリフを吐かれる始末―Σ
お見かけしたところ50代半ばくらい、きっと会社でもそれなりの肩書きをお持ちの方々とお見受けしましたが、本当に残念なことで、がっかりしてしまいました…。

その時、まだ若くて半泣きだったコンパニオンも、今では立派な中堅どころになりました。
若い子にはびしびしと口を出し、自分の背中をその子に見せながら一所懸命にお座敷を勤めています。
彼女達も、大事なウチのスタッフだと思いながら、今日も電話をかけています。

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