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日本料理の食卓作法1-D

今年のG.Wはお天気に恵まれていますね~♪
仕事がら、この期間にオフは無いのですが、出勤するにしても、いい天気だとなんだか嬉しいものです:笑

ニュースでは渋滞情報、行楽地の混雑ぶりがさかんに報じられています。
働くようになってから、日曜祝日が休みの仕事についたことがないので、他人事のように見ているのですが、「にぎやか」ってきっとそれだけで楽しいんでしょうね♪

子供連れのお父さんお母さんにしてみれば、「冗談じゃない!」って怒られそうですが、平日の閑散とした観光地は、空いていてゆっくりできる反面、お店が開いてないとか、イベントをやっていないとか、けっこう寂しいこともあるのです:笑

けれど、今となってはあの混雑ぶりに参加する気力はありません…:汗
近所のショッピングセンターですら、休日には行きたくない!と思ってしまう私は、やっぱりヘタれでございます:笑
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日本料理の食卓作法1-D

「箸」のお話

その七「口に運ぶ箸」

「手元箸」(てもとばし)は、文字通り「手元でめいめいが使う箸」、というものです。
家庭で使われる塗り箸や木製の箸、またお店で使われる割り箸なども、「手元箸」の一種です。

手元箸は、塗り箸のように洗って何度も使うものもありますが、お店や茶席、祝い事の席では、ほとんどが1度きりしか使わない、白木のものを用意します。
これは、「箸」が日本で神聖視されてきたことが理由です。

始めに神器として使われた箸は、神様が宿る依り代(よりしろ)の役目もありましたので、人が使うと、その人の魂が宿ると考えられました。
そのため、使いまわしをせず、1回ごとに新しい物を用意したのです。

箸を持って両手をあわせ「いただきます」という習慣や、使い終わった箸を焼いたり折ったりするのも、使った人の魂が宿っているので、他の人には使わせない、ということから始まったのでした。

家庭で、めいめいの箸が決まっているのも、同じような考え方です。
命の元である食べ物を口に運ぶ箸は、自分の魂が宿った分身と考えられ、大切にされたわけですね―。

日本は箸を使う国々のなかでも、独特の風習が生まれましたが、その一つに「家庭に自分専用の箸がある」というものがあります。

「これはお父さんの箸、おじいちゃんの箸、お母さん、お兄ちゃん、自分…」
というように、ご飯の支度を手伝いながら、お茶碗や箸を並べたことがある人も多いのではないでしょうか。
これは、命につながる食べ物を自分の口に運ぶ「箸」を大切にしてきた、日本人の心が生んだ美しい習慣だと思います。

手元箸は、形や材料からさまざまなものが作られました。
以下に紹介するのは、1回だけ使うことを前提とした白木の箸の一部です―。

<天削箸>てんそげばし…七寸五分~八寸
・杉でつくられ、先細で、元が斜めに削がれているもの。
 比較的大きめのものが多く、取り箸として使われることもある高級品。

<柳箸・雑煮箸・祝い箸・丸箸>やなぎばし・ぞうにばし…八寸
・柳でつくられ、丸く削られ、両細で末広がりの八寸のもの。
 柳は木地が白く、しなやかで折れにくいため、婚礼や正月などの祝い事に
 使われてきたハレの箸。
 特に正月の雑煮を祝うための「雑煮箸」は、太さも太く作られた。

<利久箸>りきゅうばし…七寸五分~八寸
・千利休が考案し、赤杉の柾目を生かしてつくられたやや横広で両細のもの。
 茶懐石で多く用いられ、割り箸様でなく、1本ずつ作られているものは特に高級品。

<元禄箸>げんろくばし…六寸~八寸
・多くは杉で作られる割り箸の一種で、角を削り、割れ目に溝を入れたもの。

<丁六>ちょうろく…六寸
・割り箸としては普及品でほとんど加工されておらず、長さも六寸程度の小型のもの。
 「ちょうど六寸」なので、「丁六」と呼ばれる。

その他、象牙、金属、塗り物などで作られ、洗って繰り返し使われるものがあります。
一般に使われるものは、木地に漆を塗って作る塗り箸、白木を磨いて作る箸、プラスチック箸などが多いでしょうか。

子供用として、箸先にすべり止めのみぞが掘ってあるものがあったり、箸使いを良くするために、手元に当たる部分に、指を当てるくぼみを付けたものなどもあります。

中には、漆を塗り重ねてから、下塗りが見えるまで磨くことを繰り返して美しい模様を付けたものや、象牙に貴金属を埋め込み、彫刻もほどこした豪華なものなど、美術工芸品に近いようなものもありますが、普段使いするにはちょっと高価ですね―:笑

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コメント

箸学は奥が深いですね。毎々のことながら勉強になります。一般家庭では何気なく使っている箸ですが、男女の違い、年長・年少の違いで箸の素材やデザインが異なるのも日本ならではの文化でしょうか。

投稿: トムノグ | 2006年5月 4日 (木) 18:14

こんばんは~。
まだまだ勉強中で、充分にご説明できないこともあり、申し訳ないです……!

日本は箸だけで飲食する珍しい文化を持っていますが、そのため、手のひらを中心としたサイズで食器や箸を作ってきました。
箸の長さが違うのも、そのあたりが影響しているようです。
キーワードは「アタ」ですよ~:笑

投稿: okamider | 2006年5月 4日 (木) 19:12

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