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出雲を旅する‐3続々

Photo_57 拙宅の庭の梅が、2本ともほぼ八分咲きとなりました。
例年よりも冷え込みがゆるく、夜になっても気温が高いので、帰宅する時には、かなり香りが強くなっていますよ^^
そういえば、夜にわざわざ写真撮ったこと無かったなぁ…と思って、0時過ぎにパシャパシャ。
はたから見たら、すっかり不審者ですね:笑
そして、別に何の関係もないのですが、いつも思い出すのが“夜の梅”という有名な羊羹です―や、やっぱり最後は食べ物か…orz
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1258<サービス>
ここは、個人客を対象に絞って営業していこうという意志をはっきり持っている宿です。
そして、そのために必要なものは何かをきちんと割り出し、それに特化することで、新規もリピーターもきっちり取り込もうという明確な姿勢がありますから、すべてのサービスはそこから生まれてくると言っても過言では無いと思います。

1203 宿泊やレストランというのは、どうしても“人間”が必要です―。
かといって経営面からいうと、“人件費”をいかに押さえるか、ということが、利益を生み出すためには大切な要素となりますから、ポイントは「必要なところに必要なだけ」ということになります。
宿泊客が最もサービスの人間を必要とするのは「食事」の時であり、それ以外は、“自分たちが居ない間に”快適に部屋が整っていて、布団などが敷いてあって、風呂がきちんと清掃されて入れるようになっていれば、基本的にはOKということですよね。
この宿は、そこを見据えて人を配置していますから、宿泊棟や風呂で従業員を見かけることがほとんどありません。
(ただし、内線電話の設置などで、なにかあればすぐに駆けつけられる体制にはなっていますが…)
これは、個人客が多少なりとも思っている、「のんびりしたいので、放っておいて欲しい」というニーズにはちょうどいい距離なのかもしれませんね。

そういう観点からみると、せっかく宿泊棟(もともとあった旅館)が2棟あるんだから、1棟だけでなくもう1棟も使えば、部屋数も増えてお客様も増える…と言う考えにならないのもうなずけます。
部屋を増やせば=客数は増えますが、一方で目の届かないことや対応が行き届かないことも増えてきます。
そこで、あえてそれをせず、少ない客室で効率よくスタッフをまわし、顧客満足度を上げて常に満室を続けている方が、長い目で見ると利益は出るわけですね。

12571_2 また、レストランが一般向けにも営業しているのは、旅館というよりもホテルっぽい考え方です。
食事だけをしにきたお客様の評判も口コミとして宣伝になるでしょうし、宿泊のコスト無しに売り上げを上げることが出来るのはありがたいことなのでしょう。
宿泊者が浴衣で食事に来た場合でも、一般のお客様からは目隠しになっている個室を用意してあるという配慮もありますから、くつろぎ感も損なわれずに済みます―。
一般営業は、もちろん料理に自信があるということの表れでしょうけれど、個人客(特に女性客)が泊まりに行ってまず話題にするのが、料理が美味しかったかどうかだということを考えると、ここはポイントが高いわけです―。
そう考えると、この宿が目指しているものは、「食事付きの宿泊施設」ではなく、「宿泊も出来るレストラン」、いわゆる「オーベルジュ」になるのではないかと思います。
こういうことは、今までのいわゆる「旅館」には無かった考え方なので、非常に面白いと思いました。

他に顧客満足度といえば、たとえば、敷地に建物を3つ配し、いくら近くとはいえ、そのつど外を歩かせるなどと言うのは、まず今までの旅館やホテルの感覚からは考えられないことです。
しかし、その考えられないことを逆手にとって「へぇぇ…面白いね」と言ってもらえればOKですし、問い合わせの際やサイトでもきちんと説明したり明記しておけば、「どんなところか行ってみようか」という興味につながります。
本来ならば、すべて同じ棟内で食住が済むところの宿泊客に、わざわざ足を運んでもらうというのは本末転倒な気もしますが、それでも、多少の不便を強いてでも美味しい料理をきちんとしたサービスで召し上がってもらおうという宿の意志がはっきりしている限り、それについてきてくれるお客様が、必ず一定層いると思います―。
そして、そのついてきて下さる一定層のお客様に向けて、ぶれない戦略をとる限り、この宿は安定した営業を続けていけるのだと確信しました。

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コメント

宿泊もできるレストラン、素敵ですね。
フォトを拝見する限り私好みです!
薪ストーブ?の上にある版画は棟方ですか。
マッチしてますね。行きたいなあ。

投稿: トムノグ | 2007年2月27日 (火) 16:53

今晩は。
ナルホド・・・。誰をどうやってもてなしたい、ということには良くも悪くも制限はないのですねえ。こういう言い方はカドが立つのかもしれませんが、「お客様に何をしたら喜ばれるのか」、「いくらお支払いいただけるのか」、という二律背反の問題に相対したとき、プロは「取捨択一」・「集中と選択」というギリギリの判断基準で望んでいるのですねえ。
うーん、感動しました。私も自分の業界で参考とさせていただきます。

投稿: 満月 | 2007年2月28日 (水) 00:00

◆満月さん、こんばんは♪
大浴場やお土産売店コーナーが充実しているような、至れり尽くせりの賑やかな宿がお好きな方にはお勧めしませんが、個人的には、今まで泊まった宿の中でベスト3に入ります。機会がありましたら、ぜひお試しくださいませ(^^)
◆トムノグさん、こんばんは☆
↑の記事は、夜中にうとうとしながら書いていたので、なんだか脈絡のない文章で申し訳ありませんでした;;
あくまでも私見ですが、およそ官であれ民であれ“サービス”と名の付くものは、お客様に対して“ここまででよい”という垣根が一切無いものと思います。
しかし“やりたい事”と“出来る事”が必ずしも=ではありませんから、おっしゃるとおりいつでも「取捨択一」の真剣勝負であり、私などは常にぎりぎりの選択をせまられているわけですね:苦笑
ただ、ともすればその選択に気をとられ、いつの間にかお客様不在になってしまうとまさしく本末転倒です―。
どこに主眼をおいてぶれないサービスが出来るか、ヘタれながらも毎日戦っております:笑

投稿: okamider | 2007年2月28日 (水) 04:17

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