« しゃりふブログ36♪ | トップページ | 検査は嫌い… »

桃の節句と白酒

070303昨日は「桃の節句」でしたね。
ちょうど土曜日でしたし、お雛様を飾ってお祝いをしたお家も多かったのではないでしょうか。
ウチでも「初節句」のお祝いの席が何組か入っていましたので、床の間に小さいながらも雛人形を飾り、「白酒」を準備しておもてなししました。
今回はいろいろ試作した結果、昼間ということもあって「白酒もどき」を用意です:笑
アルコール抜きのいわゆる「おこさま白酒」にカルピスを少々…その他ちょっと加えて、仕上げには桃の花びらを一枚…これで、特製「白酒もどき」の出来上がり♪
車で来たからお酒が飲めない、という方も、麹(こうじ)の香りがちょっと苦手、という方にも「美味しい」と言っていただけて、なによりでした(^^)
しかし、お雛様に付き物の本物の「白酒」、実際にこの「お酒」を飲んだことがある方、じつは少数なのではないかと思います―。

==========================================
Photo_19 「え?白酒って、雛祭りに飲む甘酒のことを言うんじゃないの?」
と言う方もいらっしゃいます。
たしかに色と状態は「甘酒」に似ていますので、どうも混同されているふしがありますが、まったく違うものなんですよ―。
「甘酒」はアルコール分1%以下ですが、「白酒」のアルコール分は10%ほどになり、りっぱなお酒に分類されます。
原料としては両方とも「米」や「米麹」を使いますが、「甘酒」は、米のでんぷん質を麹菌の働きによって糖化させたものであり、アルコール発酵をさせない飲み物ですから、甘みはありますがアルコール分はほとんどありません。
ただし、甘酒にはアルコール分を含んだ“酒粕”で作るものもありますので、混同の原因はそのあたりにあるのかもしれませんね―。

本物の「白酒」(←なんかヘンな言い方:笑)は、味醂にふかしたもち米を仕込んだり、もち米と米麹に焼酎を加えたりして1~2ヶ月熟成させ、それをすり潰して作られます。
甘味はもちろんありますが、もともとの味醂や焼酎のアルコール分に加え、糖化されたでんぷんが一部アルコール発酵しますので、立派なお酒になるわけですね。
現代の日本では、酒税分類上「リキュール類」にあたりますから、もちろんお子様が飲んではいけませんよ:笑
ところで、雛祭りにこの「白酒」が飲まれるようになったのは、江戸時代からといわれています。
ある酒屋さんの夢枕に女神様が立たれて、白酒の製法を授けてくださったそうですが、その通りに作って売り出したところ、長蛇の列が出来るほどの大変な人気となりました。
その人気ぶりは当時の錦絵に描かれるほどで、それ以来、雛祭りにはこの白酒が欠かせないものとなったわけですね。
その酒屋さん、実は今でも毎年、当時とほぼ同じ製法で白酒をつくっていらっしゃいます。
蒸かしたもち米に同量以上の味醂を混ぜ込み、大きなタンクに仕込んでじっくり寝かせたものを、大きな石臼で、10時間以上かけてすり潰すそうですよ。
        豊島屋の白酒    製造の様子
この白酒、一口いただいてみると、なんともいえない自然の甘みとふくよかな香りが、口いっぱいにひろがります。
アルコール分もしっかり感じますが、まるくまるくなっているので、飲み口はとてもなめらかでした♪
ただし、現代のいわゆる“清酒”を飲みつけている方たちには、ちょっと甘すぎてくどい感じがするかもしれませんね。
でも、それとこれとは別にして、「こういうのもあるんだな~」と味わってみるのも楽しいと思います。

ところで、白酒以前、いったい桃の節句には何を飲んでいたのでしょうか―?
それは、お酒に桃の花を浸した「桃花酒」でした。
節句自体は、昨年ご紹介したようにもともと中国から伝わった慣わしですが、桃は魔を払い、寿命が延びるといわれた縁起の良いものでしたから、その力を取り込もうと「桃花酒」を飲んだわけですね。
これにちなんで、大人の節句祝いには、桃の花びらを浮かべた冷酒や白ワインを用意するとなかなかグーかもしれませんv
(↑あれ?だけどもう、お雛様終わっちゃったよね…旧暦でいくか…;苦笑)

|

« しゃりふブログ36♪ | トップページ | 検査は嫌い… »

お酒いろいろ」カテゴリの記事

季節の歳時記」カテゴリの記事

和のあれこれ」カテゴリの記事

コメント

今晩は。
私は白酒って飲んだことないなあ。製法をうかがった限りでは、確かに大人の酒飲みにはだめそうですね。桃花酒のままでわたしはよかったのに・・・っていうのは不謹慎ですね(笑)

投稿: 満月 | 2007年3月 5日 (月) 21:51

満月さん、こんばんは♪
この白酒、いわゆる昔の「練り酒」の一種と思われますが、確かに、現代人がずっと飲めるお酒でないことは確かですね:笑
実際に桃が咲くのはもう少し先ですから、きりっと冷やした伏見の銘酒「桃の滴」に花びらを浮かべて、旧暦で大人の節句(今年は4月19日)をするのも楽しいかもしれません(^^)

投稿: okamider | 2007年3月 7日 (水) 00:53

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 桃の節句と白酒:

« しゃりふブログ36♪ | トップページ | 検査は嫌い… »