カテゴリー「ファッション・アクセサリ」の9件の記事

ナースウォッチ

「腕時計をひとつも持っていません―」
こう言うとみんな驚きます。

学生の頃から数えても、実際に使っていた腕時計はたぶん2つだけ……かな…?
もともと皮一枚が若干弱いので、腕時計をすると手首の周りが腕時計の形に赤く腫れるか、腕時計の形にぐるっと皮がむけるか、なんですね:笑
金属だとてきめん、30分ぐらいでまっかっかになりますし、皮革やエナメルでも半日とつけていられません。
なので時計はポケットにしまって必要な時にだけ出して見るようになり、必然的に腕時計をする習慣が無くなりました。

Tokei となるとやっぱり携帯しやすい形の時計が欲しくなって、それで持つようになったのが「ナースウォッチ」です。
男性用の懐中時計ではちょっと大きいし、女性用の和時計は造りや素材が良いぶん、ビックリするほど高価(笑)なので、なんかイイの無いかな~と探していたときに出会いました。
最初は店頭で偶然出合ったタイメックス、その後はスイスのメーカーさんのものをいくつか手に入れて使っています。

女ものの小さな時計はデザイン優先なのか、短針と長針だけついていて時間がはっきりしないものもありますが、このナースウォッチは実務優先で見やすく、本当に重宝しています。
初めて買ったのは○○年前、その頃に比べると、今ではキャラクターのついてるものやカラフルなものもいろいろ出ているようですね。

私はもっぱら銀色で、着物の時は、チェーンやピンを外した代わりに根付けをつけ、帯に挟んで使ってました。
根付といえば、もう一つ帯に挟んでおいた「オープナー」、いわゆる“栓抜き”にもつけていたので、それぞれを時々取り替えるのも楽しく、見かけるとついつい買ってしまったものです。

今は細いチェーンをつけ、胸ポケットから短くたらしています。
ゲストに時間を聞かれると鎖を引っ張って時計を出すので、びっくりされたり、どこで買えるかを聞かれて話が広がったりして楽しいですよ。

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秋の着物

今日は朝から今にも降りそうに曇っていたのですが、とうとう16時前から土砂降りになりました。
夏の前後には必ず前線が停滞して、雨や曇りが続く時期があります。
前の時期ならば「梅雨」、後ならば「秋の長雨」「彼岸雨」などと言われるこの時期は、季節と季節の橋渡しのような、緩衝地帯のような日々なのでしょう。

週間予報を見ると、今週後半からは気温もぐっと下がるようです。
最低気温は20度以下、最高気温も25度以下の予報となっていますから、俗に言う「暑さ寒さも彼岸まで―」という言葉は、まさに古人の人々の実体験に基づく名言というわけですね…。
暑さに弱い私も、あと10日あまりの辛抱だと思えば嬉しいです:笑
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着物を買おうか…?

昨日の雹(ひょう)は、直径12㎜…。
前線の通過とともに夜にかけて冷え込み、今朝方は5℃まで気温が下がりました。

まあ、ウチの車もだいぶ年季が入ってきましたので、今さら雹害でも無いんですが、新車を買ったばかりの人たちは切なかったことでしょう。
「雹害車」はどうしても価値が下がりますので、下取りや、早いうちの買い替えを考えている人にはツラい事ですよね―。

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着物が欲しくなりました…。
今着てるのは、濃い紺地に白く、総絞り模様の入っている
ポリエステル100%のお気に入りですが―:笑

来月になると、水色地にぽつんぽつんと柄が飛んでいて、よーく見ると小さい燕が描いてあるという、またもやお気に入りが着られるんですけどね…。

着物も洋服と同じで、一目惚れでないとなかなか「よっしゃ!買うぞ!!」とまでならないのです―。
うすい色味が似合わない上に、なるべく地味に、と思っているせいか、たいていは黒、紺系を選びます。
上の水色は、ちょっと珍しいかもしれません―:笑

しかし、私はもともと買い物があまり好きではないので、お店に通うことがほとんどありません。
そうなってくると、もうほとんど「縁」だのみ、という感じで、気に入った物に出会うと、「これも神様仏様のお引き合わせ」とばかりに、ありがたく買わせていただいています:笑

当たり外れのクジのようですが、やっぱり相性というか、縁というか、そういうのってあると思うんですね―。
久しぶりに(というか珍しくも!)、街の呉服屋さんを覗いてこようかとも思っています。
いい子が待っていてくれますように……♪

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また続・着物の着方いろいろ

昨日、調子に乗って「続・着物の着方~」を書きましたが、考えたらそうそう書ききれるものでもなく……Σ
そこで、まったくの行き当たりばったりで我ながら情けナイのですが、今日もこのまま走っちゃうことにしました:笑

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さて、チャレンジすると言っても、何から用意してどうしたら良いかわからない方がほとんどですよね。
そこで、まずはゆかたから始めても良いですし、単衣(ひとえ・裏地の付いていない着物)の普段着用着物に、半幅帯を締める(ゆかた帯といっしょ)でも良いでしょう。
素材も、正絹は扱いが大変ならば、化繊(ポリエステル)で充分ですよ。
何よりも、まずは袖を通して回数を多く着てみること、それが自己流着付け上達のコツだと思います。

小物や下着も、簡単に手に入るものから用意しましょう。
着方を覚え、何回も着ているうちにもっと良いものが欲しくなりますから、そうしたら一つずつ買い揃えていけば良いのです。

女性の初心者向けに用意するといい小物を挙げてみますね。
(着物・帯・帯揚げ・帯締め・足袋以外のもの)

 ・二部式じゅばん(半じゅばん&裾よけ) 
   着物の下に着る下着。半えり付きを買うと良い。長じゅばんより着やすい。
   ポリエステルの袖に、木綿の身頃が付いているものが多い。
   ネットに入れて、洗濯機で洗えます。
 ・えり芯(じゅばんの半えりの中に通す芯)  
 ・マジックベルト(「伊達締め」でも可)    
   マジックテープで留められる、幅広でゴム素材の入った伸縮するベルト。
   「伊達締め」より簡単なので初心者におすすめ。
 ・腰紐(こしひも)
   仮紐としても使うので、普段使いなら2~3本用意する。
 ・コーリンベルト(着付けベルト)
   無くてもOK。着物の衿元あわせを留めるもの。
 ・帯板と帯枕

以上の小物は、マジックベルトが2本くらい、腰紐も2~3本、それ以外は全部1つずつあればOKです。 

実際の着方は、文字だけでご説明するのには無理がありますから、どうかたくさん出ている本やビデオでご確認ください(←うわ~、突き放した!すごく勝手:笑)

さて、女性が着物を自分で上手に着るコツを、自己流ですがちょっとご紹介しますね。
ええと、まずは体型のお話から―:笑

「着物美人は、ずん胴、はと胸♪」
 着物=和服は、平面裁断です。それを人の形にそって巻き付けて着るものですから、
 立体裁断の洋服と違い、ボン・キュッ・ボンはNGなんですねぇ…。
 くびれたウエストにタオルを巻いて補正するのも、それが理由です。
 
 胸も「寄せて上げる」より、「押さえてつぶす」が良いかと―:笑
 「つぶす」っていうと、ヤなイメージですが、鎖骨の下からゆるやかな「はと胸」のライン
 が出ると、襟元の合わせもキレイに決まるんですよ♪
 和装用のブラも出てますから、利用するも良し。手軽でキレイに補正できます。

「じゅばんをきちんと着られれば着崩れ無し!」
 これは、メイクでベースがきちんと出来ていれば、化粧崩れが少ないのと一緒ですねぇ:笑
 私達が、まず新人さんに教えるのがこれです。
 「じゅばんをきちっと着ること」それさえ出来れば、着物は本当に上にのせるだけです。
 ポイントは「えり元」「衣紋抜き」「ウエスト補正」ですかね…。

 右と左のえりは、なるべく直角に交差するようきちんと合わせること。
 衣紋(えもん)、後ろえりのカーブは、握りこぶし一つが入るくらい抜くこと。
 抜き過ぎも、ひっ詰めすぎもカッコ悪いですよ。
 ウエストには、タオルを巻いて「ずん胴上等」に補正すること♪
 タオルをタテ半分に折って、巻き付けたら腰ひもで留めちゃうのが簡単。

「じゅばんの上に着る着物は、腰ひも1本が命!」
 くどいようですが、じゅばんをきちんと着られれば、着物は上にのせるだけです。
 しかし、裾の長さをあわせてから締める腰ひも1本、これはきっちり締めましょう。
 強く締めることではなく、充分なだけ締めたら良いのですが、この1本で着物は
 身体に添い、留められるのです。
 ちなみに、私の腰ひも使用本数は、この1本だけです。

「帯は胸高に締めると若く、脚長に見えますよ♪」
 半幅帯を可愛く結ぶにしろ、名古屋帯とはいえ、帯を自分で結んで上手にお太鼓に
 するにしろ、やっぱり回数をこなしていただくのが一番です。
 でも、その練習の時に、なるべく胸高に締める練習をしてみてください。
 (背中の高いところに腕は届かないし、攣るしで散々ですが、そのうち慣れます)
  ↑うわ、また人でなしな言い分が―:爆笑
 
 胸を半分帯で隠す勢いで巻くと、ちょっと下にずれてちょうど良い胸高になります。
 着物の着方の約束事では、胸高に帯を結ぶのは若い人たち―。
 既婚者や年配の人たちは、ちょっと落として低めに結びます。
 若々しく装いたいなら、ちょっと胸高に締めましょう♪

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続・着物の着方いろいろ

今朝は久しぶりに冷え込みました。
たぶん5度以下まで下がったんじゃないかなぁ~?
それでも家を出る8時半ころには、もうだいぶ暖かいので、楽になりました♪
真冬はさすがに、車のフロントガラスが凍りついてますからねぇ…。
や、でも暑いの苦手なので、これから夏にむけて少しユウウツ気味ですΣ
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先日、着物の着方についての記事を書いたら、思ったよりも反響がありました:笑
何通かメールやコメントをいただいたので、またちょっと書いちゃおうかな、と…♪
安直な日記ですみません!!

何度も書きましたし、物知らずの言いわけのようで申しわけないのですが、私はきちんとした着付けを習ったことがありません:笑
ですから、この日記に書いたことをその道のかたがご覧になると、きっと「はぁ?!」っていうこともあると思うんですが、それについては「ごめんなさいっ!」―。
先に謝っておきますね:笑

ちょっと前から、着物ブームだそうで…。
ゆかたやリサイクル着物、レトロ柄などで人気が出たようですね。
本屋さんに行くと、着物関係のムックやハウツー本がたくさん並んでいて、びっくりするやら楽しいやら♪

こうなってくると、「自宅でも着たいんですけど」とか、
「ちょっと飲みにいくのに、気軽な着物で行きたい☆」など
ウチのスタッフや、若いお客様から声をかけられることがあります。

スタッフはね、もう着ることは自分で着られますから、あとは普段着の着物を買うのに、こんなんあんなんと野次馬根性で口出しすればOK、ってなもんです。
着物のリサイクル屋さんで、黄八丈に黒しゅす衿をかけたものを購入し、ものすごく可愛い町娘になってデートに出かけた娘もいましたし、洗える着物の大島紬風に半幅帯を締めて、ちょっとこじゃれたビストロで、良い気分で飲んできた娘もいました:笑

しかし問題は、日ごろ着物になじみがない若い方の場合ですね。
まずは「着物」に対して構えちゃいますし、「着物を着る」って、ものすごく大ごと!っていうイメージがあるみたいです。

着物って、ハレの日に着る正装のイメージ(またはケの喪服)がありますでしょう?
着付けを頼むと、タオルを何枚も巻かれ、綿をたくさん胸元に入れられ、人形のようにあっちこっち向かされて、ぎゅうぎゅう締められて、そりゃあもう大変―。
しかも出来上がったら苦しくて、座っても立ってもどうにも辛く……:泣
特に若い女性は、成人式の振袖くらいしか経験が無い人も多いですから、なおさら大ごとの印象があるのでしょうね―。

まあ、こうなると「ほんと着物って大変!」になるんでしょうが、これ実は着付け師さんによっていくらでも解決できる問題なんですね。
ウチの会社にはプロの着付け師さんが何人も入ってますが、皆さん一様におっしゃるのは「楽に着付けても絶対着崩れはしない!」ってことです。

これには、毎日着物を着ている私達もまったく同感なんですが、よく不思議がられます。
衿元も帯もきちっと着ているのに、全然苦しくない、着崩れもしない、それは「有り!」なんですよ:笑
ですから、恐れずにぜひチャレンジしてもらいたいですね♪

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着物の着方いろいろ

最初の頃の日記にもちょっと書きましたが、私は「着付け」をちゃんと習ったことがありません。
まあ、和裁師の娘であり、比較的着物に縁のある家で育ちましたので、普段着くらいは着られたのが良かったのか、好きだからあまり苦でなかったのか、自分で着物を着て仕事をするということに抵抗が無かったということは、ありがたいと思っています。

幸いにもウチで働く人たちは、やはりみんな着物が好きです。
毎日着ているうちに互いに直しあったり、キレイに着られるコツを伝授しあったりで、新人さんも中途さんも、だんだん上手にきちんと着られるようになってくるのは、見ていても嬉しく、気持ちの良いものですね♪

面白いもので、着付けにもその店の性格が出ます。
ウチの先代女将は銀座の料亭出身ですから、襟元をきちっと締め、帯も胸高に、一巻き目と二巻き目をあまりずらさずに締める、どちらかというと素人さんに近い着付けを教えていました。

これが赤坂、神楽坂あたりの料亭さんになると、ちょっとタテ長に襟元をあわせ、帯はぐっと下げて、一巻き目と二巻き目を斜めにずらして締める、ちょっと粋な感じの着方になるんですね~。

在所はもちろん東京ではありませんが、配膳さんが赤坂で働いていた方だったり、ということがあります。
またこの着方は、在所の温泉ホテル系の仲居さんたちもなさるようで、そこで働いた経験のある方もいらっしゃいます。
そうするとそこで覚えた着付けで着ますから、ウチの常在スタッフとはカラーが違ってしまうのですね。
そんな時は、少しずつみんなで教えあいながら、同じように着付けられるようにしていくわけです。

「でも着方って個人の自由だから、粋だろうと素人ふうだろうとかまわないんじゃない?」
こう言うかたも中にはいらっしゃいますが、でもやっぱりお店のカラーって大切だと思います。
個人らしさは、その統一されたカラーの中でも充分発揮できるのですから、ある程度の絞り込みは必要なのです。

↑なんか、学校の制服談義のようですね:笑
あ、でもウチも「制服」ですから、あってるか~♪

余談ですが、在京時代の私の職場は、銀座の数寄屋橋交差点近辺にありました。
夕方から夜にかけて、銀座のお姉さま方が出勤されていく、その姿の美しかったこと―。
当時は今ほど着物の良し悪しもわかりませんでしたが、それでも着物と帯の組み合わせや色の選び方の凄さ、立ち姿、歩む姿のあでやかさは忘れることが出来ません。

銀座で見かけるホステスさんたち、芸妓さんたちはまた、着物の着方がちょっと違っていました。
詳しいことはわからないのですが、とにかく帯のお太鼓を大きく、角をピンと張って結ぶのです。
当時のお客様が、「あれは素人さんがまねをしちゃ絶対にダメだよ」と教えてくれたのを覚えています。

それでも、派手な着物はまず見たことがありませんでしたねぇ…。
落ち着いた地色と少ない色で、しかし「えっ?」と必ず振り返ってしまうような着物が多かった記憶があります。

そして、どんな若いホステスさんも、着物に着られている人は見かけませんでした。
みなさんごく自然に、しっかり身についた感じでしたね…。
懐かしい話です…:笑

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春の着物

今朝の最低気温は氷点下でしたが、日中の暖かい陽射しに、拙家の白梅は八分咲きとなりました。
七十二候では「菜虫化蝶」(なむしちょうとかす)―。
気候がすっかり春めいて、幼虫が次々と蝶となり飛び交うころ、ということですね。

こう暖かくなると、そろそろ桜柄の着物を着てもいいかな…♪
桜の柄は、1年のうちで3~4月だけ着られる着物ですから、年甲斐も無く(←ここが重要!)なんだか嬉しくなっちゃいます:笑

濃い紺地に、ところどころ白に近い薄~い桜色の花びらが、小さく小さく点々と縦に描いてある一枚と、黒地に薄墨桜が地味派手(笑)に描いてある一枚、桜の着物はこの二枚しか持っていないのですが、いずれも一目惚れで買ったお気に入りです。

帯も二本、白っぽい象牙色に色織りの入っているものと、銀鼠の地模様―。
仕事で着るので帯までの桜づくしはやめて、ちょっと地味な装いにするのですが、とことんまで桜を楽しむことにちょっと引いてしまう、やっぱり「ヘタれ」な女将でございますねぇ…:苦笑

この桜の着物のうち、黒地の方は外国へも持参しました。
ちょっとフォーマルなレストランや会合にも、着物はとても喜ばれますし、扱いが格段に良くなりますよ:笑
着慣れている分、かえって楽なくらいですし、畳めば小さくなりますから荷物もかさばりません。
ワンピースやジャケットやヒールのある靴や、そんな物を持っていくことを考えたら、着物一式の方がよっぽどコンパクトです♪

余談ですが私は、旅行に大荷物を持っていくのが大嫌い!!です。
以前、東南アジアに10日ほど出かけたときは、相方と2人分の荷物がスポーツバッグ1個に収まりました。(いや別に、バックパッカーじゃないですよ:笑)
後輩には、「女としてそれはどうなんですっ?」と突っ込まれましたが、暑いとこですし、洗濯すりゃあいいんですから問題無~し!:爆笑

ヨーロッパへもトランク無しで行っちゃおうかと本気で考えましたが、相方がワインを持って帰るので必要だと言い張り、ほぼカラの状態で持って行きました:笑 
国内のダイビング旅行ぐらいでしたら、機材以外はほとんど着の身着のままで出かけちゃいます♪

話しはだいぶ飛びましたが:笑
春の着物、桜の着物、久しぶりに袖を通すのが楽しみです!!

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仕事着としての着物

とうとう、すり切れました…:泣
何がというと、仕事で着ている着物のヒザが、ですが…。

気に入った柄はしょっちゅう着てしまうので、その分傷みも早いのです。
ひざのすり切れ以外はどこもまだまだキレイなんですが、さすがに店で継ぎを当てたものを着るわけにもいかず、自宅ででも着るか―と持ち帰ります。

あ~もお、これで何枚目だろ?
ざっと6、7枚目のような気がする………うう~Σ
しかも、自前ですのよ……:汗

でも、私の着物は「ポリエステル100%」の洗える着物:笑
仕事がら、正絹は怖くてとても着られません!!

何年か前の正月に母が、
「若い頃の着物だけど、惜しくないからあげるわ。たまには正絹着なさいよ。」と、
青地に松竹梅が織り文様で入っている着物をくれたのです。

嬉しくて元旦に袖を通し、張り切って仕事を始めたら、袖口に枡酒のしずくがポタタッ…!
私の視線の先で、スローモーションのようにぴぴぴぴっと縮む生地…!
「☆○■△~っ!」

いや、古い生地だしね、惜しくないって言われてるしね、丈も短くておはしょりもとれないからね、もう着捨てなさいよとね、そういう意味でくれたのはわかってます。
わかってますけど~っ!!

目の前で正絹がぴぴぴっ!は、やっぱ心臓に悪いのですよ。
和裁師の娘ですし、まあ、根が貧乏人ですから:笑

しかし「女将」というと、すごく良い着物を着ているイメージってありますよね。
TVで拝見していても、
「うわ、これ地味だけどすごい着物だ!」とか
「さすがにいい着物着てるな~」とか、思うこと一杯ありますもん。

まあでも私には、身の丈にあった洗える着物で十分です:笑
それに、今は洗える着物も馬鹿に出来ませんしね。
布地の質感やら、とろみやら、発色やら、とても良いものがたくさん出ています♪

以前に、ある着物関係のサイトさんで、「洗える着物は本当に必要か?」
みたいな討論があったんですが、仕事してる立場からいうと「大いに必要!」です。

(もちろん、そのサイトさんでは、着物や帯や小物類、伝統工芸と文化を大切にしたいという気持ちから、皆さん真剣に話し合っておられたのです。
私としても、洗える着物があるならば、正絹なんかの着物は要らないでしょう、というつもりは一切ありません。
むしろ、ぜひ着物の良さをたくさんの人に見直してもらって、業界全体が活気づいて欲しいと切に願っています)

それは「洗えるからぞんざいな扱いでイイや」、ということでなく、「着物に気をとられること無く仕事が出来る」という点に、ひかれるからです。

掃除機をかけ、雑巾がけをし、トイレ掃除をし、洗い物をし、一升瓶とビールをケースで運び、ヒンズースクワットの要領で料理と飲み物のサービスをし、下げ、片づけをし、重い座椅子と座卓を運び、etc……。

たすきがけとかっぽう着で(もちろん、スタンバイの時だけですよ!サービス中はこんな姿をお客様には見せられません:笑)、このさまざまな運動、いや、「仕事」をこなすには、すぐ洗えてすぐ乾いて、丈夫な着物が絶対必要なんですっっ!!
しかも、女性客からはぜひ、
「あら、ここはいつも素敵な着物を上手に着てるわね」
なんてことを言われたいっっ!!

無謀ですか?:笑
いえいえ、おかげさまで前回の制服更新時には、両方ゲットしました♪
ずいぶん業者さんにワガママも言いましたし、時間もかかりましたが、結果は大好評でとっても嬉しかったです♪♪

5年ぶりの制服更新だったので、スタッフも大喜びでした。
次回はまた何年先かわかりませんので、大事に着てもらってます:笑

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母は着物で…

母が和裁の勉強を始めたのは、私が小学校4年生のころだった、かな…?
「お母さんも学校に行くことになったの。同じ年には卒業できるかなぁ?」って言われたのを思い出すし、学校帰りに何回か、母の通っていた和裁学校まで遊びに行ったこともあったっけ。

裁縫箱は学校指定のおそろいを持ってはいたけれど、くけ台や大きな和ばさみなど、和裁学校にある道具はどれもあまり見たことが無く、色とりどりの縫い糸や、仕立て途中の生地やら布地やらが、とてもきれいだった事が懐かしい。

手先が器用でやる気に満ち溢れていたウチの母は、和裁を本格的に習う前も、浴衣や単衣なら自分で縫っていたし、子供達の洋服もミシンや手縫いで作ってくれ、さらに手編みと編み機でセーターや帽子、手袋などをせっせと編んでくれた、とてもマメなひとであった。

そしてまたこの母は、子供達としゅうと、しゅうとめに夕ご飯(当家は18時が夕食とキビシク決まっておりましたΣ)を食べさせたら、父が帰宅する前に、着物に着替えて出迎えるひとでもあった…:笑
当時、純真な子供だったわたくしは、ご町内のどのご家庭でも、父親が帰宅する時には母親がきちんと着替えて出迎えると、大真面目に信じてたんだよ~@@

や、自分ち、フツーのサラリーマン家庭でしたよ。
父親も単身赴任とかしてたし、母の口癖は「もったいない」だったし、パートにも行ってたし、なにも特別なお家柄でもありませんでした、はい。

まてよ……父も、帰宅すると着物を着ていたっけ……ラクダのシャツに、股引の記憶もあるぞ…あれれ?このイメージに一番近いのは、もしかしてもしかして、磯野家の波平さんかっ…??:爆笑

まあ、もちろん普段着だったから、正絹ということは無かったと思うし、ウールのアンサンブルか、良いとこ混紡の小紋だったと思うけど、それでも子供心に着物をきた母親を「良いな~」って思って見てた。
晴れ着じゃない、ほんと普通の、普段着の着物―。
「なんで着るかって、寒い日は着物のほうがあったかいんだよ」って言って、かっぽう着の母は笑ってたっけ♪

こう書くと、なんだか最後にソフトフォーカスのかかった映像が「古き良き時代のニッポンのお母さん」てタイトルを掲げて出てきそうだけど:笑 
いやいや、この母、良いと悪いの区別が口で言ってもわからない時、全力で子供をひっぱたく強いひとでもあったΣ
とても出来の悪い娘だった私は、何度ビンタされ、ぶんなぐられたかわからない:笑
まあ、それは別の話として……@

やっぱり私が着物好きになったのは、母があの日々に着ていた普段着の着物と、仕事として真剣勝負で縫い上げた、たくさんの着物や帯を、間近で見ていたからなんだと思う。
着付けなんか本格的に習ったことないけど、私の着物は、母のあの姿からずっとつながっている気がしている―。

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