逝く花
雪や朝晩の冷え込みがまだまだきついと思っていても、確実に日々は春に向かっているわけですね。
日も長くなって、日没はずいぶんと遅くなりました。
もうあと2~3日で「啓蟄」ですし、拙宅では水仙のつぼみがだいぶ大きくなってきています。
ただ、雛祭りを目前に、残念ながら“しだれ桃”の木が枯れてしまいました。
私の背よりも低く小さい木でしたが、毎年ごとに鮮やかな色濃い八重の花を、枝が見えなくなるほど咲かせてくれていました。
秋口からなんだか元気が無いなぁ…と思っていたらみるみる弱ってしまい、とうとう枯れてしまったのです―。
今はすっかり根も掘り上げられて庭の隅に横たわっていますが、なんだかとても寂しい気持ちです。
たわわな枝から花をいくつかもらって白酒に浮かべたり、料理に季節物のあしらいとして使ったこともありました。
毎年毎年、あたりまえのように思っていた「花」、無くなって初めて約束の重さを知るようなそんな気持ちで庭を眺めています―。
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