カテゴリー「和のあれこれ」の28件の記事

生国「日本」

最近、「日本再発見」みたいなTV番組が増えた気がする…。
ちょっと前から「和」ブームみたいのが静かに始まっていたけど、これもその延長なのかなぁ…。
でも、主義主張は措いておいて、自分が生まれ育った“場所”としての『国』とその風土文化や食文化はもっと大切にされてイイと思う。
自分達はどこから来て何をし、何を食べて今に至るのかって、本当に大切なことだよ。

自国の風土文化を軽んじる傾向について、「敗戦を経験し、欧米文化至上主義に毒されたからだ」なんて「何かのせい」にするつもりは無い。
どこの国にだって、「ケッ!こんな国なんてよぉ!」と思ってる人達はいると思うし、特にいわゆる「最近の若いモノ」は、国によらずそんな傾向があるような気がするし…(あくまでも個人の感想ですよ―^^;)

普段は意識することもない「私は日本で生まれ育った『日本人』だ」っていうことは、外国に行った時にすごく強く意識される―。
「日本ってどんな国?」「どこにあるの?どんな気候?」「日本文化って言ったら何?」「日本人は何を食べているの?」「キモノってどんなもの?」などなど、外国でたくさん質問されると、即答できないことっていっぱい有るしね―。

それと、外国でもしパスポートを無くしたら、身元を保証してくれるものが何も無くなっちゃうわけだから、急いで大使館に行くでしょう?
その時に、もしもそこに大使館が無かったら、もしくは、再発行が認められなかったら、自分はもう世界中のどこからも守ってはもらえないんだよね。
ものすごく大雑把な言い方しちゃったけど、わかりやすいところでは、ト/ム・ハ/ン/ク/ス主演映画「ターミナル」がこの例として近いかなぁ…?
あっちは、国そのものが体制変更で無くなっちゃうというか変わっちゃうんだけどね。

私の身近には、「旅行先に日本人が多いとイヤなので、できるだけ日本人が居ないとこに行きたい!」って言う人もけっこう居るんだよね。
ま、遠目で見たとき、「ちょっとどうなの??」って思うマナーの悪い日本人が居るのも確かなんだけど、なんていうか、同属嫌悪っていう気もする。
「イヤだ!」って言ってるアンタも「日本人」でしょって言いたくなるよ:笑

いいかげんみんな「日本人です」って胸張って言ってもいいんじゃないかなぁ…?
良いところも悪いところも、きれいな場所も汚い場所も、世界遺産も普通の町々も、みんなひっくるめて「日本」じゃん!
国を選んで生まれては来れないけど、この国では「縁あって」って言い方をするでしょう?
良くも悪くもするのは人間だもの、私は縁あって生まれたこの土地(くに)を愛したいなぁ…!!




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桃の節句と白酒

070303昨日は「桃の節句」でしたね。
ちょうど土曜日でしたし、お雛様を飾ってお祝いをしたお家も多かったのではないでしょうか。
ウチでも「初節句」のお祝いの席が何組か入っていましたので、床の間に小さいながらも雛人形を飾り、「白酒」を準備しておもてなししました。
今回はいろいろ試作した結果、昼間ということもあって「白酒もどき」を用意です:笑
アルコール抜きのいわゆる「おこさま白酒」にカルピスを少々…その他ちょっと加えて、仕上げには桃の花びらを一枚…これで、特製「白酒もどき」の出来上がり♪
車で来たからお酒が飲めない、という方も、麹(こうじ)の香りがちょっと苦手、という方にも「美味しい」と言っていただけて、なによりでした(^^)
しかし、お雛様に付き物の本物の「白酒」、実際にこの「お酒」を飲んだことがある方、じつは少数なのではないかと思います―。

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年賀状と寒中見舞い

大寒を目の前にして、やっと冬っぽく冷え込んできました:笑
「冬(ふゆ)」という呼び名は、寒さが威力を“振う(ふるう)”、寒さに“震う(ふるう)”、また、“冷る(ひゆる)”などの言葉からといわれています。

Photo_45 また、漢字としての「冬」は、糸の結び終わりの形を表した象形文字で、季節の終結を表しているとも、また、氷+夂(ふゆがしら)の形声文字ともいわれています。
冬の色は「玄(くろ)」で、この色は、何度も染めてつくり出した、赤味のある複雑な黒色とされます。
五行説では「水」、方位は北、「玄冬・玄武」ともいいますね。

冬至から数えて15日目、今年は1月6日が「小寒」で“寒の入り”、そして明日(ていうか、今日:笑)、20日が「大寒」となり、暦の上では寒さのピークを迎えます。
節分までの約1ヶ月が「寒の内」として、まさに真冬となるわけですが、今年は暖冬で余り緊張感がありません―。
しかし、油断していると、ちょっとのスキに風邪をひきますから、皆様くれぐれもご用心くださいませ!!

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月見る月はこの月の月

台風並みの嵐にみまわれた六日は、旧暦八月十五日で「中秋の名月」、今年は残念ながら満月には少し足りない月齢13.6でしたが、在所を含めて各地でお月見どころではない空模様となってしまいました―。

Photo_10 翌七日は「十六夜(いざよい)」で月齢は14.6となり、まだかなり強く吹いていた上空の風にスクロールするように流されていく雲間から、満月のまぶしい凛としたひかりが、地上に物の影を作るくらいにこうこうと降ってきました。

流れる雲が月光にしろく発光し、夜空にも照り返して深い藍色に見えるその美しいこと。
仕事の帰り道にしばらく見とれてしまい、帰宅が少し遅くなってしまいました:笑

それから八日は月齢15.6の「立待月(たちまちづき)」、”月の出を立ったまま待つ”という意味ですね―。
二十四節気ではこの日「寒露(かんろ)」となり、朝夕の冷え込みが始まり、寒気とともに深まりゆく秋をあらわす頃合いとなりました。

九日になると、七十二候では「鴻雁来(こうがんきたる)」の頃合い、「北方からガンが越冬のために渡ってくるころ」という意味であり、月はやや痩せて月齢16.6、「居待ち月(いまちづき)」、”月の出を座って待つ”という意味です。
十五夜から少しずつ月の出が遅くなることを、古(いにしえ)の人たちはずいぶんと風流な呼び方で言い慣わしたのですねー。

十日は「臥待月(ふしまちづき)」で月齢17.6、”さらに遅い月の出を、褥に臥して待つ”という意味です。
十一日にはとうとう「更待月(ふけまちづき)」、だいぶ痩せた月齢18.6、”夜明け前の更夜に昇る月を待つ”というわけですね―。

今年は閏七月のおかげで、秋らしい空気の澄んだ夜に美しい月を堪能出来ますが、例年は1ヶ月ほど早くなりますから、なかなか秋らしい雰囲気でのお月見が出来ません…。
まぁ、しかし収穫感謝の祭りを兼ねたもの以外にも、月見は何回やっても良いわけですから、たまには部屋の電灯を消して、月の光でのんびり飲むのもオツなものではないでしょうか―^^)
(↑あれ?いつの間にか”飲む”ということで締めてるぞ:笑)

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日本の祝事―子供編6

今日(26日のことです:笑)は、夕方早い時間から、土砂降りでした―。
22時頃にお客様を見送りに出た時は小止みになっていたのですが、自宅に帰りついたとたんに豪雨となりました。
うぅぅ~ん、ラッキー♪
台風のような雨と風ですが、半月前とは打って変わって、だいぶ冷えてきています。
ウチのスタッフにも、風邪っぴきがちらほら……。
寒さに向かう季節の変わり目は、うっかりするとホントにあっさりぶっ倒れるので、要注意ですね:笑
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日本の祝事―子供編6

Photo_16 左の写真のお地蔵様は、在所の小さなギャラリーで数年前に買いました。
高さ10センチにもなりませんが、ざらざらの手触りに、なんとも言えない丸みと重みがあって、ついつい毎日のように手に包んで、ころころしてしまいます。
こちらの気持ちによって、表情が変わるのが不思議なところで、今流行の癒しグッズではありませんが、ころころするとなんだか落ち着く気がするんですよねぇ…。
造形作家さんの作品なので気軽に触ってしまうのですが、何かのご本尊だったりしたらバチがあたりそうな扱いですよ―:笑
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日本の祝事―子供編6

七十二候では「雷乃収声(らいすなわちこえをおさむ)」、このころより雷が鳴らなくなる、という意味あいですね。
ぐっと秋めいてくる、秋分明けです―。

ゆうべから今朝にかけて在所はだいぶ涼しく、お気に入りのもふもふした毛布を今シーズン初めて出しました♪
ふくふくとして就寝したのは良いのですが、横になったと思ったとたんに目覚ましが鳴ったような気が…Σ
いや、あまりの爆睡ぶりに、どうも眠った気がしないまま朝がきてしまったんですね:笑
わたしにとっては「春眠」と同じように、「秋眠も暁を覚えず」のようで…。
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日本の祝事―子供編6

今日は忙しかった……orz
や、実際は嬉しいんですけどね―(^^)

じつは、昨年同月の実績がかなり良い数字なので、予算がちょっび~っとキツいんですよぉ…@@
今月も残すところあと1週間ですから、なんとか目星を付けておきたいのですが…うぅぅぅ~ん:苦笑

―頑張れ私!頑張ろうね、みんな!!
…やばい…精神論になってきたぞ:笑
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日本の祝事-子供編6

やっと閏七月が終わって、今日は旧暦の「八朔」です―。
1590年(天正18年)のこの日、徳川家康は江戸城に入城したんですね。
そのため、武家ではこの後、「八朔」を祝日として祝うようになりました。

今夜は月も朔、明日は秋分です―。
毎年のことながら、秋分の日が来ると、このあと年末までが早いんですよねぇ…Σ
来週は、曼珠沙華を見に行く予定です(^^)
第一候補は、片道106Kmの隣県、100万本の曼珠沙華ですが、体調によっては在所の穴場で愉しむつもりで。
お天気が良いといいなぁ……。
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七夕の節句

今日は七月七日、いわずと知れた「七夕」(たなばた)の日ですね。
七夕は本来、五節句の一つであり、「七夕の節句」(しちせきのせっく)と呼ばれました。
前にもご紹介していますが、「節句」とはもともと魔よけの行事ですから、七夕の節句も悪鬼を鎮め、神を祭るものでした。

日本古来の風習では、毎年この時季になると各集落で「棚機女」(たなばたつめ)を選び、「機屋」(はたや)を立てます。
選ばれた棚機女はその中にこもって布を織り、その布を神様に捧げて無病息災を祈ったのが始まりでした。

また、七夕に「そうめん」を食べる風習が現在でも各地にありますが、あれはもともと「索餅」(さくべい)という菓子を食べていたことから始まっています。
疫病を流行らせる鬼神が「索餅」を好んだといわれ、それを人間が食べることで鬼神を鎮められると考えられていました。
その後、時代が下るにしたがって、この菓子が、次第に食べやすくのど越しのよい素麺に替わっていったわけですね―。

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